タイトル | : リターンパイプについて のご回答 |
投稿日 | : 2009/08/05(Wed) 11:58 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
BB6さん、はじめまして。
いつもご覧になられているようで嬉しいッス♪(^^)
このBBSはSHOPさんも参考にしている!という噂を聞きました!!
それも作り手としては嬉しいですネ♪(^^)V
さて、オイルパンにオイルリターンのパイプを溶接する際のパイプサイズについてですが・・・
回答:これは16φ以上あればどんなサイズでもOKです。
僕が良くやる方法は、タービンに付いている19φのパイプに16φの
“への字”になっている日産シルビアS13用リターンパイプを溶接し
オイルパンに16φのアルミパイプを溶接してホースで繋ぎます。
アルミパイプはトラストから出てます。
参考:www.trust-power.com/14others/hose_union.html
16φの“への字”の長い方をリターンパイプのタービン側に溶接すれば
EXマニから離れた所でホースを差し込むので熱害を避けられます。
19φのままでもイイです。が・・・
19φの耐油耐熱ホースの入手が困難な事とタービンの直ぐしたにホースが刺さるので
EXマニの熱害でホースが硬化して外す時は切らないと外れないのと、
オイル漏れを起し易い状況になります。
16φの耐熱耐油ホースは簡単に手に入ります。
ちなみに「16φ以上あればどんなサイズでもOK」という理由も書いた方がイイですよネ!
> 周囲の意見では、既存のリターンホースのままで上記の加工を行った場合は、
> 太すぎてオイルの入りに対して抜けすぎになるので、タービンの取り付けからホースに至るまで
> 口径をもう少し細くした方がいいとの意見と、現状でも特に問題ないと二つの意見がございますが、
> どのようにするのが賢明でしょうか?
という意見にも答えたいですしネ♪
回答:
タービンに行くオイルインレットホースには必ず“オリフィス”という物が付いています。
“オリフィス”とはオイル量を制限する部品で小さい穴が開いていて絞る部品の事。
このオリフィスでタービンに行くオイル量が決まりますからどんなに
リターンパイプを太くしても抜け過ぎる事は有りません。
逆に細過ぎるとダメですけどネ!
だから16φ以上ならどんなサイズでもOKな訳です。
このオリフィスを設ける理由は2つ!
@オイルホースをそのまま繋げると高回転の油圧が高くなったときにオイル量と油圧が多過ぎて
タービンからオイルが出てしまう。(オーバーフロー)
Aタービンに油圧が取られてエンジン本体の油圧が低下してしまう。
ちなみにヘッドに行くエンジン本体内のオイルラインにもオリフィスは入っています。
※ここで一つのノウハウ伝授
@はロドスタのノーマルエンジンの場合、オリフィスを入れなくても大丈夫!
それは何故か?
マツダ以外のエンジンの油圧は6〜8kg/cuなのに対して
ロドスタは4kg/cuだからなんです。低い〜〜〜!!
何で油圧が低いのか?
これはメーカーに聞かないと正解が解りませんが・・・
僕の推測では、油圧を上げるとコンロッドメタルやクランクメタル内の油圧も上がり
油膜が切れ難くなってフリクションロス(機械摩擦)が少なくなり
レスポンスが上がります。
しかし、デメリットもあり、油圧を高くすると発熱が始まり、油温が高くなります。
ターボで過給を上げると吸入空気温度が上がるのと同じ!と言えば判り易いかな!!
ロドスタのエンジンオイル容量は3Lと他社に比べて1.5Lも少ないオイルで循環して居るので
オイルの使用頻度が高く、熱でタレ易いエンジンなんです。
だから油圧を低くして発熱しないようにしているのではないか?!
と推測しています。
メカドックのチューニングエンジンはこの油圧は他社と同じ6〜8kg/cuにして
フリクションロスを低減しています。但し・・・
先程も言ったように発熱量が多くなるのでオイルクーラーはメーカー(HKS、トラスト)の
吊るしの10段から15段に変更します。
だってメーカーはノーマルエンジンの油圧4kg/cuでテストして10段なんですから!!
エンジンをチューンして発熱量が増え、油圧が上がって発熱が更に増えるんですから!!
冷えすぎるのでは?
と思っている方も居るかも知れませんが・・・大丈夫!
HKSやトラストのオイルクーラーはエンジンに付くアタッチメント内に
ちゃんとサーモスタットが入っていて、油温が下がると冷却コアにオイルが行かないようになっています♪
こんなもんでイイですかね?!
って十分かな・・・(^^;;
また長ぁぁぁぁぁぁぁい書き込みになってしまった!(><)