タイトル | : Re: BPエンジン高回転化について |
投稿日 | : 2024/04/13(Sat) 08:32 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
> ぶち さん
はじめまして。
NB 1.8 sr2でサーキット走行をされているそうですね。
熱い方は大歓迎ですよ。(^^♪
> そろそろエンジンもO/Hしたいなと考えている所で、高回転まで回るような仕様にしたいと思っています。
との事ですが…回せない事はないです!
メカドックのお客様で同じようにNB 1.8 sr2で9,000回転レブのエンジンを制作しております。
先程、「回せない事はないです!」と言ったのはインマニ形状や可変バルタイ機構の性で
エンジンはダラダラと回るだけで、パワーとレスポンスが伴わないんです!!
ただ高回転まで回れば良いのであれば、クランクシャフト先端の延長加工を行い、
クランクシャフト廻りのフルバランス、ピストン&コンロッドのバランスを取れば回るようになりますよ♪
しかし…パワーとレスポンスも向上させるとなると色々な問題の対策が必要になります!
〇スロットル後側のクランク形状の吸気抵抗。
〇可変バルタイ用カムシャフト272度が未販売。
〇カム角センサー、クランク角センサー構造によるタイミングベルトが伸びた時の失火。
これが一番のネックになります。
これらの問題の解決策としては
〇インマニ形状による吸気抵抗の問題は4連スロットル化が必要。
〇エンジンレスポンスを上げて吹け上がりを良くすると、タイミングベルトが伸びて
カム角センサーとクランク角センサーにズレが生じて失火が発生します。
この問題を解決するにはNA8のクランク角センサーを使って、フルコンでの制御が必要。
そして一番難しい問題がカムシャフト!
EX側の272度カムは手に入りますが、IN側の可変バルタイ用272度は販売されていません!!
制作する事も出来ますが、費用が高額(10万円以上)になります。。。
そこで、NB 1.8 sr2での高回転仕様の場合、sr1のヘッドに載せ替える事をお薦めしております。
可変バルタイは廃止になりますが、マツダの可変バルタイ機構は低回転時のトルクアップだけで
高回転域では全く効果が出て居ないので、4スロ化した際には廃止した方が逆にパワーが出るんですよ!!(^^;
sr1のヘッド用なら272度カムが使えるようになりますよ。
最後に
> 純正のような耐久性を持たせるというようなことは難しいのでしょうか?
これに関しては、高回転仕様にしたら「同じにはならない」ですね!
だって純正よりもレスポンスが上がるだけでもピストン上下運動のスピードが上がるので
コンロッドメタル及びクランクメタルに負荷が掛かるようになります。
例えば、水が入ったペットボトルを手で上下に動かした際に、普通に上下した際の腕に掛かる負担と、
早く上下に動かした際の腕に掛かる負担が違う事と同じです。
更に純正レブ回転数よりも高回転を回すとピストンの上下運動回数も増えるので
ピストンリングの摩耗も純正値よりも進んでしまう訳です。
ドノーマルエンジンは15万〜20万キロ走れますが、スポーツ走行などを行うチューニングエンジンは10万キロが限界ですね!
※メンテナンスOHは5万キロ以下を推奨しております。
以上、ご参考まで。(^^)