タイトル | : Re^3: エンジンチューン計画 |
投稿日 | : 2012/06/15(Fri) 04:46 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
おにいさん、こんばんは。
年に4〜5回ほどサーキットを走っておられるとは…熱いッスねぇ♪
5年掛けてコツコツとパーツを集められて居るのも、想いの入れ込み
を感じますヨ♪(^^)
エンジンのOH経験はお有りのようで、イジるのが初めてなら
パワーやレスポンスを追求するエンジンより、マズは壊れないエンジン作りをお奨めします。
本来、プライベーターで作るチューンエンジンは壊れて当たり前!
壊れる事で勉強して、また作ってエンジンのノウハウを勉強して行く物ですからネ。
しかし、今のご時勢、そう簡単に作り直すお金も苦しいでしょうし、
折角時間を掛けて集めたパーツを使えなくなるのは心苦しい物もありますからネ!
仕様の方は大体判りました。
「長い直線が有るサーキットコースの耐久仕様」って感じですネ。
では耐久性の有るエンジンうを作るのに抑えるポイントを明記して行きましょう。
まず、エンジンの肝で有るカムがHLAならば、回転数は7,500回転までに抑えましょう。
使用回転数と車検の排ガスの事を考慮すると264度がベストです。
クランクは単体バランスで十分行けます。
クランク&コンロッドメタルは純正で大丈夫です。
この仕様なら本来、バルブはノーマルで十分ですが、折角1.0mmオーバーサイズのバルブが有るなら組んでもイイです。
バルブを大きくするとポート内の流速が落ちるので、トルクは落ちる方向になりますが、
スロットルがAE111の45φなので相殺されてトルク不足感は無いかも知れません。
ココで抑えたい事が出るのですが、吸排気のバランスを取る為にタコ足も太くしたいですネ!
市販の多くは42.7φですが、インテグラル神戸の45φを
入れて上げたいですネ!!
予算を抑えたいなら、4-2-1の1のメインパイプを55φから60φ加工して
太くするだけでもイイですヨ♪
耐久性の面で考えると使わない方がイイと思われるパーツが…。
・リン青銅のバルブガイド
これは純正品よりも寿命が極端に短くなります。
本来、レース用なので定期交換部品になりますから新品の純正が一番ですネ。
・85.5パイピストン
これがもしマルハさんのマーレーなら組まない方がイイです。
圧縮比が12で、市販ガソリンを使うと…恐らくIN側が溶けて棚落ちします。
今現在の市販ガソリンのオクタン価が低いので12の圧縮比にピストンが耐えられないのが原因です。
壊れないようにする対策は有りますが、点火時期を低くするので
高回転では伸びない楽しくないエンジンになりますヨ↓
8,500回転まで回しつつ、耐久性を持たせるなら、抑えたい物は
・クランクシャフト先端部延長加工(メカドック)
・クランクフルバランス
・パワーメタル(マルハ)
・NBオイルポンプ
・NBバッフルプレート
・NBオイルパン
・ピストン(TODAまたはメカドック)
・ピストン、アキュールコート(メカドック)
・ヘッドガスケット(TODA)
・272度10mmカムシャフト(TODA)
・インナーシムKIT(マルハ)
・燃焼室IN側のみスキッシュカット
・圧縮比11.5以下
・オイルクーラー、コア15段
岡山国際orセントラルサーキットで全開走行で壊れないエンジンにするなら
ココまでは抑えたい所ですネ!
しかし、ココまでやら無くても壊れないヨ!というSHOPさんも居ると思います。
でも壊れない=余力を多く残している!という事でもありますよネ。
アクセルは全開、エンジンも全開、人間も全開、それでも壊れないエンジン!!
それが今まで何機も壊してデータ取りして対策して、どう作れば壊れないエンジンになるのか?を
考えて来たメカドック流ノウハウのアドバイスです。
一応ご参考まで。(^^)