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タイトル ご質問のご回答
投稿日: 2007/03/13(Tue) 14:28
投稿者Mr,全噴

大まるさん、お久し振りです。

エンジンの製作はプライベーターの場合、
焦らずにコツコツと!時間を掛けて
ジックリと作って行くのが楽しい物です。
急いで作って直ぐに壊れたら元も子も無いですからネ!

それではご質問にお答えしましょう。

@.タービンのハイフローとは
ご察しの通り吸気のコンプレッサー側を
大きくする加工の事を言います。
TD04の場合はコンプレッサーをTD05に
変えるのが一般的です。
注意する点は加工の際に必ずバランスを取る事。
吸気側の羽が大きくなり、排気側の羽はそのままだと
バランスが崩れるので絶対に行える加工屋に出すよう
にして下さい。
このハイフロー加工はメカドックでも受けてますので
良い店が見つからない時にはご依頼下さい。

A.ブローオフについてですが
アクセルを開けている時には加給された空気は
タービンからエンジン方向に流れますが、シフトアップ
時やエンブレ時でアクセルを閉じると加給された空気の
行き場ば無くなり「バックタービン」というタービンに
加給が逆流する症状が起きます。
勢い良く回っていた羽根に逆流した加給の圧力が掛かり
ブレーキが掛かるような感じになる訳です。
これが原因で羽根が欠けたり、曲がったり、バランスが
崩れたりする事があります。
この「バックタービン」を起こさないように空気の
流れをスロットル付近で空気を抜いて逆流させない
ようにするのが“ブローオフ”です。
ストリートや峠仕様の場合にはタービンの寿命は伸びる
ので付けて置いた方が良いでしょう。
GTカーやドラッグなどのコンマ1秒を争うステージ
では折角加給した空気を抜くような事はしません。
シフトチェンジの際にはアクセルは全閉にせず、ハーフ
までで行うのでバックタービンが起きる前に
シフトアップしてしまうんです。
またGTカーなどのミッションはシーケンシャルや
ドグミッションでアクセルは全開のままシフトアップ
出来るのでバックタービンが起きないのも必要ない要素
でもあります。

B.メカドックのセミレーシングマフラーについて
このマフラーはロードスター用で市販されている物の中
では一番抜けるマフラーです。
最近はターボ車より4スロの車に取付る依頼が多く
なってきました。
僕が以前から言っているようにマフラーは抵抗を作って
排気音を落とすだけの物。抜けの良いマフラーの方が
NAでも良いはずなんです。トルクが無くなる、と言わ
れるのは伸びが良くなった高回転域のトルク感に体が
なれて低回転に不足感を感じるのでそう思い込んで
しまうだけでエンジン性能は確実に向上するんです。
GTカーやドラッグを含めた自然吸気のレーシングカー
は全部横出しなどの直管でしょ!
排気管を後まで長くしたり、細くしたり、サイレンサー
を付けた方が良いならレースでみんな行うハズですネ!
ロードスター業界にはSHOPさんも含めて解っていな
い人が多いのでお客さんに説明する際に困ってしまう事
がしばしばあります。
「ロードスターだから・・・」ではなく
「エンジンの性能を上げるには・・・」で考えて勉強し
て欲しいですネ。
前置きが長くなってしまいましたが、
セミレーシングマフラーの音量ですがそのままで
136ホーン位。
インナーサイレンサーを入れて98ホーン位になりす。
この数値はテスト時に実際測った音量です。
「136ホーン!」というとデカイ音量のイメージがあ
りますが、AE86やシビックのうるさいマフラーより
同じ音量でも高音の方がうるさく感じるのと同じで
低音サウンドなのでうるささは想像しているより感じま
せんヨ。
今まで付けた4スロのお客様も
「こんなもんなんだ!」
「思っていたより音が大きくない!」と言われます。

『大体こんな感じ』です。


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