タイトル | : Re^3: BPエンジンの腰下の違いについて |
記事No | : 3535 |
投稿日 | : 2011/08/31(Wed) 16:18 |
投稿者 | : Mr,全噴 <4649@mecha-doc.com> |
Haru さん ご質問に関してお答えさせて頂きます。 > (1)クランクの延長化について > 残念ながら当方は遠方在住のため伺うことができませんが > 郵送での対応は可能でしょうか? > また、NAとNBもクランクは同一と考えてもOKでしょうか? ご解答: 通販での加工依頼も承っております。 ご依頼の際には直メールにてお問い合わせください。
> (2)コンロッドについて。 > NAコンロッドとNBコンロッドは同一なのでしょうか? > マルハさんのコンロッドは軽量ですが純正よりも強度が劣るのでしょうか? > 強度で純正に劣るのであれば軽量でレスポンスがよくとも > 断念しようかと思います。 > ターボ化しない場合のお勧めのコンロッドがありましたら > ご教授ください。 ご解答: NAコンロッドとNBコンロッドは同一の物です。が、重量はNBの方が 少し重いようです。 マルハ製コンロッドについては・・・ココで語ると問題に成りかねないので 詳しいコメントは避けますが・・・レースで使えるちゃんとした「鍛造品」を 製作すると10万円を切る物は有りません。 ターボ化しない場合のお勧めのコンロッドは、メカドックでラインナップしている 純正軽量加工+バランス取り にマルハ製強化ボルトで使うのが コストも抑えられて200馬力でも使えるのでお奨めですヨ♪
> (3)高回転化について > ボアアップピストンを使用した場合で > 高回転化する場合、どのような手法をとれば > 高回転化のマージンを稼ぐことが可能となりますか? > ターゲットは8500回転程度です。 ご解答: 8500回転に耐えられるピストンはデータとしてTODAとメカドックのピストンです。 他のは直ぐには壊れませんが・・・持って4年。。。かな! でも、街乗りなら問題ありませんヨ。 TODAとメカドックのピストンでもフリクションによる油膜切れや オイル温度上昇は起きます。 出来たらピストンにアキュールコートをした方が寿命延長に成りますヨ。 それとピストンのバランス取り+バリ取りですネ。
高回転化にはいくつか手を加える事が重要です。 クランクは形状による固有振動数という物が有り、4気筒の場合 7500〜8500回転で振動が起きます。
一番避けたい回転領域を使う事になりますから振動のきっかけを出来るだけ 抑えるようにする必要が有るんです。
それがクランク先端延長加工、それとバランス取りです。 バランス取りは普通のSHOPさんでは5g以内とされていますが、 メカドックでは0.1g以内で行います。
そしてもう一つは圧縮比と実圧縮圧力! 圧縮比を上げるとレスポンスは上がりますが高回転では抵抗になります。 ちなみに2万回転回すF−1エンジンの圧縮比は8.5です。 BPやB6の圧縮比はそれぞれのSHOPさんでノウハウがありますから コレが1番!という物は有りませんが・・・メカドックでもテストしたデータは有ります。
この数値は何度もエンジンを壊して出したデータなので公表は出来ません!! ヘッドとピストンを送って頂ければ圧縮比調整+ノウハウの加工を致しますヨ♪
ファイナルが既に4.777だそうですが・・・。 壊れないのは、ピストンに掛かるトルクが何処かで逃げているからです。 > 周回はせず、一周走るとアタックをやめる(GSコンだとタイヤが垂れる)走り方のため この走り方で、ピストンが熱膨張してフリクションが起きる前に エンジンを回すのを辞めているからかも知れませんネ。
高回転化のエンジンにはメーカーでテストした回転数以上の精度が必要となります。 そこまでしなくても・・・そう思って作ったエンジンはそこまで持たないエンジンになります。 エンジンをキッチリ作ると耐久力の有る、キッチリ回るエンジンになるんです。
余談では有りますが、メカドックの高回転データは ・BPエンジン 最高回転数9,600回転 ・B6エンジン 最高回転数9,000回転 です。
来年B6の10,000回転エンジンを製作する依頼が来てます♪
お互いに頑張りましょう(^^)
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